弊社、設計監理の「世田谷区砧総合支所 成城ホール」が2009年5月に施設としての事業開始となりました。
街並みに「ひろば」をつくりだす やさしさとエコロジーのデザイン
弊社、設計監理の「世田谷区砧総合支所 成城ホール」が2009年5月に施設としての事業開始となりました。
街並みに「ひろば」をつくりだす やさしさとエコロジーのデザイン
世田谷区の砧地域における行政と催事の中心的機能を果たしてきた砧総合支所・区民会館は、経年劣化、耐震性能、バリアフリー化などの課題を抱え、平成16年に建て替えが決定されました。 平成17年10月から基本構想、平成18年4月から基本設計を行い、様々な検討委員会を経て、①安全・安心、②機能的で利便性の高い使いやすい行政サービス拠点、③区民の活動、協働、交流の拠点、④周辺まちづくり推進、⑤環境配慮の5項目を基本方針にした「総合支所と区民会館の複合施設」とすることが決定され、エコロジー(環境配慮)とバリアフリーを徹底し、災害対策地域本部機能と共に、本庁の災害対策本部のバックアップ機能を併せ持つことが求められました。
街並みの中に「ひろば」をつくりだすことを大きなテーマとし、建物前面の西側道路沿いに奥行10m程度のフラットな広場を設け、前庭となる憩いの空間を提供した。広場はエントランスホールから多目的ホールに連続してのイベントスペースにもなります。また、車両を横付け出来るので、災害時には緊急援助物資集積所機能を担うことができます。さらに、高低差がある南側道路沿いには段状にした生垣などの沿道緑化を行い、バルコニー緑化やセットバックさせた屋根の屋上緑化等と併せて奥行きのある、みどりのネットワークを形成させました。
区民会館機能は「せたがや文化財団」のコンサルティングを受け、①公会堂機能充実、②バリアフリーの徹底、③音楽ホール主体というコンセプトが設定されました。多目的ホールは2分割の昇降ステージと2種類の移動観覧席を組み合わせ、ステージをホワイエと同一の床レベルに調整できます。また、可動プロセニアム機構と併せ、使い勝手の良い規模の297席のシューボックススタイル音楽ホールをベースに、演劇、講演、平土間イベント会場など、225席から400名程度の様々なシーンを実現できます。
ペリメータゾーンのエコシステムとして、ライトシェルフによる太陽光取り込み、簡易エアフローウインドゥによる室内環境の安定化と空調負荷低減、また、自然エネルギー利用として設備囲い兼用の太陽光発電パネルや雨水利用などに取り組んでいます。外観はやさしい色合いのタイルと打ち放しの組み合わせで、街並みに落ち着きを与えるよう配慮しました。
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