「品川区立大井林町高齢者複合施設」が竣工しました。
弊社、設計監理の「品川区立大井林町高齢者複合施設」が、2012年3月30日に竣工し、東京都内では初となる自治体として直接、24時間の見守り、介護サービス・医療サービス機能を付加した、新しいタイプの区立型サービス付き高齢者複合施設として、6月1日より事業開始となります。
はじめに
今後、団塊世代が高齢期を迎え、一人暮らし高齢者や高齢者世帯の増加が見込まれる中、出来る限り地域で暮らし続けたいと言うニーズはさらに強まる事が予想されます。
また、将来、医療や介護が必要になっても住み慣れた地域で、自分の価値観やライフスタイルに合せて、住み続けられる住宅が実現できる環境整備も求められています。
これを踏まえ、高齢期の住まいに対する多様なニーズに応えるとともに、多少心身が不自由になっても、住み慣れた地域で安心して生活が送れるよう、住まいを中心に介護サービスと医療サービスが連携した新しい高齢者を計画しました。
設計主旨
本施設は東京都の「医療・介護連携型サービス付き高齢者向け住宅モデル事業」に選定され、また検討された設計与条件をベースに、都営大井林町アパート跡地を利用して、今後一人暮らしの高齢者や高齢者世帯が増加した際も安心して生活が送れるよう、介護サービスと医療サービスが連携した、新しい賃貸高齢者住宅計画に取り組んだものです。
高齢者向け優良賃貸住宅
健康な単身高齢者や世帯高齢者が安心して生活ができ、住民同士が励まし助け合いながら過ごせる事を目的とした共同住宅。
小規模多機能型居宅介護
介護が必要となった高齢者が、今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持できるよう。「通い」を中心に「訪問」「泊まり」の3つのサービス形態が一体となり、24時間切れ間なくサービスの提供を目的とした施設。
支援センター
高齢者が住み慣れた地域で、安心してその人らしい生活を送るため、様々な障害をお持ちの高齢者の方と、そのご家族等の生活や介護等に関するよろづ相談窓口を目的とした施設。
訪問看護ステーション
訪問看護とは病気や障害を持った方が、慣れ親しんだ地域やご家族で、療養生活を送れるように、看護師等が訪問し、看護ケアを提供を目的とした施設。
食堂(高齢者住宅用)
高齢者住宅の居住者が食事やコミュニティ活動を行うための場として利用し、小規模多機能の利用者とも交流ができることを目的としたスペース。
【併設されている施設】
- 品川区立大井林町高齢者住宅
- 品川区立大井林町地域密着型多機能ホーム(大井林町倶楽部)
- 品川区南大井第二在宅介護支援センター
- 南大井訪問看護ステーション
【建築概要】
- 敷地面積
- 2,756.31㎡
- 建築面積
- 1,164.4m2
- 延床面積
- 4,664.05m2
- 建ぺい率
- 42.24%
- 容積率
- 135.52%
- 構造規模
- RC造 地上5階建
- 最高高さ
- 17.9m
- 天井高さ
- 2.475m(主要部)
- 道路幅員
- 5m
- 駐輪台数
- 30台
- 地域地区
- 第一種中高層住居専用地域
- 建築主
- 品川区